「本日、○○という法案が閣議決定されました」というニュースがたびたび流れますね。
閣議決定とはどのレベルの決定なのでしょうか?
この記事では閣議決定の意味をわかりやすく説明します。
閣議決定されても効力はない
まず最初に結論です。
新しい法律が閣議決定されても、効力はありません。
閣議決定とはわかりやすく言うとどんな意味?
わかりやすくいうと閣議決定とは
「新しい法律をつくりたいから、これから国会に提出するよ!」
「新年度の予算案を考えたから、これを国会で話し合おうね!」
という意味です。
つまり、閣議決定というのは途中の段階。
内閣の中で意見がまとまったというだけです。
内閣とは総理大臣と十数人の大臣のことです。
言ってしまえばもともと「チーム」なんです。
そのため閣議は話し合いではなく持ち回りで行われることもあります。
閣議は週2回開催される定例閣議を原則とするが、状況に応じて臨時閣議が開かれることもある。また、案件に異議のないことを前提として閣議書を持ち回り、大臣の署名を得る持ち回り閣議が行われることもある。
(コトバンクより引用(https://kotobank.jp/word/%E9%96%A3%E8%AD%B0-43572))
持ち回りとはわかりやすく言うと、回覧板みたいなイメージです。書類に判子を押せば了承したことになります。
決定という言葉があるせいで『閣議決定=これで決まり!』みたいなイメージを持っている人もいますが、それは間違いです。
閣議決定
↓
国会で審議
↓
国会で認められる
↓
決定!
という流れになります。
最終決定ではなくスタートラインに立ったというイメージですね。
閣議決定と国会で審議はまったく別
閣議決定された後に国会で審議されれば、それが決定となります。
例えば新しい法律の場合
新しい法律の案を閣議決定
↓
新しい法律の案を国会で審議
↓
新しい法律が国会で認められる
↓
新しい法律として決定!
内閣は「チーム」みたいなものですが、国会はまったく別の話になってきます。
国会は〇〇党、××党、△△の会、無所属など多くのチームが集まってできています。
「半分以上の賛成をとれるか」「3分の2以上の賛成をとれるか」が大事なポイントになるので、様々なチームや人を納得させる必要があります。
以上。
『閣議決定とはどういう意味?わかりやすく説明します!』でした。
政治のことって中学校とか高校で習ったはずなんですけどあまり覚えていないですよね。
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この本が図解で紹介されててわかりやすいというレビューが多かったですよ。こういう数字がいっぱい出てくる本は文章だと頭に入りにくいですよね。
池上彰さんは難しいことをわかりやすく説明するのがうまいですよね。テレビ見てて「ああ!そうだったんだ!」って思うことがよくあります。
色んなことに興味を持っていたいですね。
知は力なり。
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