もうすぐ夏至です!予定立てないと・・・ってあれ?
どうしたの?
夏至のイベントが一つも思い浮かびません
ムリもないわよ。日本人にとっては夏至って、そんなにメジャーじゃないし。朝のニュースを聞いて『ああ、今日は夏至なのか』くらいの人が多いと思うわ
そうなんですか・・・
もちろん夏至を大切にして、イベントを行っている人もいるわよ。日本だとキャンドルナイトや二見興玉神社の夏至祭(げしさい)が有名ね
もっとくわしく教えてください!
もちろん!夏至は「太陽」をテーマにしたイベントが色んな国や地域で行われているの。今回は国内外の面白そうな夏至のイベントについてお話するわね
目次
夏至イベントの代名詞「キャンドルナイト」
夏至のイベントで一番有名なのは、なんといってもキャンドルナイトよ
キャンドルナイト?どういうイベントなんですか?
簡単に言うと「部屋の電気を消して、キャンドルの灯りだけで過ごそう」っていうイベントよ
へー。エコとか環境問題とかの感じですかね?
そういう意味合いもあるかもね。でもキャンドルナイトの本来の目的はキャンドルの灯りを見ながら、ゆっくりと時間を過ごすことなのよ
・・・ゆっくりすることが目的なんですか?
うん。ゆっくりすることが目的
なんか不思議なイベントですね
そう?
ゆっくりするために、わざわざキャンドル焚かなくてもいいような・・・
ふふ。ちょっと考えてみてほしいんだけど、あなたの友達でスマホをずっと触っている子っていない?
いますいます。というか私もそうです。気づいたらスマホ触ってて・・・
別にそれ自体は悪いことじゃないんだけどね。でも、スマホを触るとその分「ゆっくり」したり「ぼけー」っとする時間が減っているでしょう?
たしかに・・・。なんとなくスマホ触ってたら2~3時間過ぎてることが良くあります
うんうん
それに私は仕事を始めたばかりで、いつも目が回るくらい忙しいんです
そうなのよ。みんな忙しくて、ゆっくりする時間が足りないの
なるほど。みんな忙しいから、電気を消して一緒にゆっくりする時間をつくるんですね
そう。『キャンドルの火を囲んでおしゃべりしたり、1人でぼーっとしたりする時間を作りましょう』っていうのが、キャンドルナイト本来の目的なの
キャンドルナイトはカナダ発祥のスローライフ啓発の一つです。日本でも夏至と冬至に行うイベントとして定着しています。目的は灯りを眺めながら、ゆっくりした時間や人とのつながりを大事に思うこと。揺れるキャンドルの炎は癒しや気分転換にもなるでしょう。来場式のイベントを行っている場所もあります。
またキャンドルナイトは夏至やスローライフに関係なく行われることもあります。先日も東日本大震災への祈りとしてキャンドルナイトが行われました。
一年でもっとも短い夜だからこそ、キャンドルを囲んでゆったりと流れる時間を楽しみたいですね。
もしも見れたら超ラッキーな「二見興玉神社の夏至祭」
三重県伊勢市にある夫婦岩(めおといわ)って知ってる?
知ってます。海の中に岩が二つ並んでて、良い天気の日には富士山も見える・・・この写真の場所ですよね!
そうそう!ここの二見興玉神社で夏至祭っていうイベントが行われてるのよ。世界中で夏至祭と呼ばれる祭りは色々あるんだけど、日本で有名なのはここ二見興玉神社の夏至祭ね
ふむふむ。太陽と関係のある祭りなんですか?
もちろん。朝の3時半くらいから始まる祭りなのよ。海に入って禊をして、朝日を拝むの
朝3時半!?早すぎじゃないですか!?
終わるのも朝6時だから、ふつうのお祭りとは違ったワクワクがあるわね。動画の方が雰囲気が伝わると思うから、YouTube貼っておくわね
夏至の日は「2つの岩の間から見える富士山」と「朝日」が重なって見えるの。
すごい御利益ありそうですね!行ってみたいなあ。
でも富士山と朝日を同時に見れるのは激レアよ。本当に良い条件の時にしか見れないの。伊勢志摩経済新聞におもしろい文章があるから紹介するわね。
同神社の海岸に浮かぶ夫婦岩の中央に朝日と富士山が重なるのは、太陽が最も北寄りに現れる夏至を境とする6月~7月初めごろの約30日間だけ。梅雨時とも重なるため雨の日が多く、富士山はおろか朝日が出る確率は非常に低い。同神社から富士山までは直線距離で200キロ以上離れている。
昨年もおととしも大雨の中で行われた同祭。2015年に奇跡的に太陽と富士山が同時に現れたのは20年ぶりだった。これまで2012年に日の出前に約3分間富士山が見えたが、その後は雲で覆われ太陽も現れなかった。2011年にはぼんやりとした朝日が現れ、雲の中から薄っすらと富士山が現れた。
(引用元:https://iseshima.keizai.biz/headline/3009/)
に、20年!マジで激レアじゃないですか!
かなりの好条件じゃないと見れないのよね。その分見ることができたら、きっとものすごい御利益があるんじゃないかしら
二見興玉神社の夏至祭は、国内の夏至イベントとしてはおそらく一番有名です。毎年多くの人が禊に参加したり、見物や写真を撮りに訪れます。禊の一般参加も受け付けているみたいなので、興味のある人は調べてみて下さいね。伊勢神宮を参拝する際に「二見興玉神社」の海で体を清めるのが、昔の正式な参拝手順だったそうです。
夏至は一番太陽が長く見られる日。「朝日を拝む」イベントとしてピッタリな日ですよね。二見興玉神社には遠くて行けないという人は、近くの朝日スポットでも良いんじゃないでしょうか。早起きして日の出を拝むのは夏至のイベントとして縁起がよさそうです。
海外の夏至祭は「たき火」と共に。別名は「夏のクリスマス」
海外では夏至をとても大切にしている国も多いわ。例えばヨーロッパでは各地で夏至祭が行われるんだって。夏のクリスマスなんて呼ばれているの
夏のクリスマス!ロマンチックですね!
夏至とキリスト教の祝日「聖ヨハネの日」が、結びついたのが呼び名の由来らしいわよ
キリスト教受容前のヨーロッパは、夏至の時期に祝祭が行われていた。そのMidsummer Day と、聖ヨハネの誕生日とが結びついたこの日は、夏のクリスマスとも呼ばれる。太陽が夏至で頂点に達した後、冬至に向けて日が短くなるため、この祭には、太陽に力を与えるたき火が付き物であり、また、その火によって今後を占ったり,火の周りを踊ったりして、健康と幸福を祈る
(引用元 聖ヨハネの日ーWikipedia)
ふだん意識しないけど、クリスマスってキリストの生誕を祝う日でしたね
多くの夏至祭に共通しているのがたき火ね。これも太陽が関係しているの
太陽とたき火・・・たしかに関係が深そうです。キャンドルナイトのスローライフとも似てますね
たき火を囲うイベントは楽しそうよね
日本でたき火っていうと、「文化祭のキャンプファイヤー」とか「神社のどんど焼き」ですかね。たき火を囲って歌うのは、日本では体験するのが難しそうです。残念
たき火と言っても、小さなものから大きなものまでホントに様々です。様子が分かるブログやサイトリンクを紹介しますね。
小さいたき火の様子はこちらから→トロムソの夏至祭の日(実際にノルウェーにいらっしゃる方が書かれているブログです。現地のリアルな感じがとても良く伝わります)
大きいたき火の様子はこちらから→【40.45mのキャンプファイヤー】ノルウェーの夏至祭りのスケールがでかすぎて震えた(ニュースサイトです)
日本でもキャンプ場などでたき火ができます。今年の夏至にやってみるのも良いかもしれないですね。
北海道とうべつ町では毎年夏至近くに、スウェーデンの夏至祭を模したお祭りが行われています。たき火はありませんが、マイストングやフォークダンスなど異国感溢れるイベントです。本場スウェーデンの夏至祭を日本で体験できる貴重なチャンスですね。公式サイトはこちらからどうそ→とうべつ町夏至祭HP
夜中の3時でも太陽が沈まない「白夜」
それから夏至関連で日本では体験できないことなら白夜(はくや、びゃくや)もあるわね
白夜?それもイベントですか?
イベントじゃなくて自然現象よ。白夜っていうのは真夜中でも太陽が沈まない現象のことなの。北極に近い地域では夏至あたりに白夜になる地域があるわ。ノルウェーの北部とかね
白夜(はくや、びゃくや)とは、真夜中になっても薄明になっているか、または太陽が沈まない現象のこと。 主に、北極圏付近や南極圏付近で見られる現象で、北極圏付近では夏至前後に、南極圏付近では冬至前後に、白夜が多く見られる。北半球では北欧諸国、グリーンランド、ロシア北部、カナダ北部、アメリカ合衆国アラスカ州、南半球では南極大陸の大部分で観測できる。深夜でも街中を散策する人々が見られる。
(引用元 白夜ーWikipedia)
え!?真夜中でも太陽が沈まないんですか!?
一部地域では昼の3時と夜の3時の区別もつかないらしいわ。といっても、わたしも実際に体験したことは無いの。代わりに白夜体験レポートがあるブログを紹介するわね
本当に真夜中でも明るいですね!24時間太陽が出ているなんて、幻想的!
冬に寒さが厳しい国だからこそ、余計に太陽への感謝が強いの。夏至祭が大切にされている理由がわかるわね
日本は夏至の食べ物やお風呂の定番・習慣がない!?
さいごに聞きたいんですけど、夏至の定番の食べ物ってどんなものがあるんですか?
実は日本では「夏至の食べ物はこれ!」っていう定番がないの
そうなんですか・・・冬至はあるのに、ちょっとだけ残念です
最初にも言ったけど、日本では夏至がそんなに重要視されていないから仕方ないのよ。仕事や学校もふつう通りにあるし。
冬至だって平日なのに、食べ物もお風呂も習慣としてあるじゃないですか~。
まあ夏至も地域別では食べ物の定番があったりするらしいの。海外の習慣もあるし、その辺りを参考にしてお祝いするのは良いかもね。
じゃあ夏至の食べ物・お風呂について、くわしく教えてください!
もちろんいいわよ。でも今回は夏至のイベントについてだから、食べ物やお風呂については、また別の記事で話すわね。あんまり長くなっちゃうのも困りものだし。
それもそうですね。わかりました。
こんなところね。今回は国内外の夏至イベントを紹介したけどどうだった?
楽しそうなイベントがたくさんありました!自分なりに夏至を楽しんでみたいと思います
そう思ってくれたなら良かったわ。日本はイベントが多い国だから、肩の力を抜いて夏至を楽しんでね。
さいごに今回の記事のポイントをまとめておきましょう。
●二見興玉神社の夏至祭は、有名な国内夏至イベント。朝日と富士山を同時にみることができたら超ラッキー
●ヨーロッパの夏至祭では、たき火がつきもの。夏のクリスマスとも呼ばれている
●夏至付近になると、真夜中でも太陽が沈まない国がある
国内外で様々なイベントが行われています。共通しているテーマは「太陽」です。あなたなりの夏至の楽しみ方を見つけてみて下さいね。