銀世界?
雪は白いですよね??
というわけで。
雪景色が銀世界と呼ばれる由来(なぜ銀なのか)を調べました。
「類語」「例文・使い方」「英語での表現」「季語かどうか」まで「銀世界」を徹底的に調べました。
目次
雪景色を「銀世界」と呼ぶ由来!白じゃなくてなぜ銀なの?
雪景色を「銀世界」と呼ぶ由来について調べていきましょう。
まず銀色について調べてみます。
銀色(ぎんいろ、しろがねいろ)・白銀色(しろがねいろ)は、白色ないし明るい灰色で金属光沢を持つ、物体表面の光学的状態である。英語ではシルバー (silver)。
色としては白や灰色だが、金属光沢、つまり、強い指向性を持つことで銀色となる。
(引用:ウィキペディア_銀色)
ふつうに白くて光っているものは銀色というそうです。
薄い灰色で光っているものを銀色と呼ぶのだと思っていました。
さらに金属の銀のことを大和言葉(むかしの言葉)では白銀(「白い金属」という意味)と言っていたそうです。
室温における電気伝導率と熱伝導率、可視光線の反射率は、いずれも金属中で最大である。光の反射率が可視領域にわたって98 %程度と高いことから美しい金属光沢を有し[1]、大和言葉では「しろがね/しろかね(白銀: 白い金属)」と呼ばれた。
(引用:ウィキペディア_銀)
白くて光沢があれば銀色なんですね。勉強になりました。
銀世界だけじゃない!「白いのに銀」なもの
改めて考えると「白いのに銀」なものは結構あります。
思いついたもの、調べて出てきたものを紹介しますね。
銀シャリ
お米のことですね。特にお寿司の酢飯のことを意味していることが多いです。
お米は白いのに銀シャリ。
銀河
星の光は白いイメージが強いですが、集まると銀河なんて呼ばれたりしています。
銀髪
マンガやアニメの「銀髪」キャラは、手入れを怠ってキラキラしなくなると白髪に。
キューティクル大事。
銀世界の類語にはどんなのがある?
銀世界と似たような意味を持つ類語には
・雪景色(ゆきげしき)
・雪景(せっけい)
・雪化粧(ゆきげしょう)
などがあります。
余談ですが、わたしは九州に住んでいて「銀世界」は数年に一度見られるくらいです。
「銀世界」といえるほどに雪が降り積もるった夜は、朝に似ていますよね。
雪があんなに光を反射するということに、はっとします。
銀世界の例文・使い方を実際に見てみよう
続いて、銀世界という言葉がどのように使われているのか見てみましょう。
まずは歌詞に使われている例を2つ紹介します。
雪化粧をまとって 2人きり銀世界 足跡が重なって
(引用:SILENT SIREN『恋い雪』)
儚い夜に輝きだす 星たちと銀世界
(引用:EXILE『HOLY NIGHT』)
続いて小説に使われている例文を2つ紹介します。
このような死の色をした銀世界について、わたしはわたしなりのイメージを抱いていた。
それは、一般に子どもの頭のなかにおぼろに浮かぶ中途半端な概念と同じで、まことにあいまいなイメージであったが、奇妙に印象に残っている。
(引用:シャーロット・ブロンテ/大井浩二訳『ジェイン・エア(上)』)
初雪がたくさん降って、あたり一面が銀世界の、美しい冬の日でした。
(引用:ゲーテ/井上正蔵訳『若きウェルテルの悩み』)
様々なイメージで銀世界という言葉は使われています。色んな使い方ができるのが分かりますね。
銀世界は英語でどう表現するの?
銀世界は英語でどう表現するのでしょうか。
あいにく私は英語が得意ではないので、ググってみました。
・snowy landscape(雪に覆われた風景)
・the whole place covered with snow
などがヒットしました。
『Silver world』も出てきたのですが、ただの直訳でしょうか?
こういう言い回しがあるのかな?
英語が得意そうな人がいたら聞いてみますね。
銀世界は俳句の季語になる?
銀世界はとても美しい言葉ですが、俳句の季語ではありません。
ウィキペディアの季語一覧にものっていませんでした。
現在も新しい季語は増えているそうなので、今後「銀世界」が季語になる可能性はあると思います。
ただ、現時点(2018年)では季語ではありません。
『雪景色を「銀世界」と呼ぶ由来!白じゃなくてなぜ銀なの?』でした。
寒い朝。
カーテンを開けると、一面の銀世界。
そんな感じに憧れる九州人ですたい。
では。