スカイダイビングとバンジージャンプどっちが怖いのでしょうか?
もちろん答えは人それぞれでしょう。この記事では私の感想を書きます。
どっちも飛んだ結果、バンジージャンプの方が圧倒的に怖かったです。
目次
スカイダイビングの怖いところ
私のスカイダイビング体験はグアムです。上空4200mからのスカイダイブでした。
そのスカイダイビングで私が怖かったところを書いていきます。怖かったポイントは2つ。「ドア全開のヘリ」と「上空4200mから空中へ放り出される瞬間」でした。
ドア全開で飛行するセスナ
怖かったポイントの一つ目はドア全開で飛行するセスナ(ヘリコプター)です。
外国だったからというのもあるかもしれませんが、ふつうにドア開けたまま上空4200mまで行きました。
怖かったというよりビックリしましたね。豪快だなと(笑)
離陸後ちょっとするとドア全開にも慣れましたし、そこから見える景色を楽しんでいました。
ちなみにドアの前にインストラクターさんが座っていて、間違っても落ちないようになっています。
そのインストラクターさんの横にいた韓国の若い男性は、ドア見ないようにしていました。
私はドアから数人分離れた場所だったので、ほとんど怖くなかったです。
ドア近くの人は怖かったんじゃないかと思います。
上空4200mから空中へ放り出される瞬間
スカイダイビングでもう一つ怖かったポイントが、上空4200mから空中へ放り出される瞬間です。
こんな体験は他にはないですよね。
ふつうに考えてみてば、とんでもなく怖い気もします。
しかし実際には、私はほとんど恐怖を感じませんでした。
上空4200m。あまりに高すぎて想像力が追いつかなかったみたいです。
人が最も恐怖を感じる高さは10~20mだという話を聞いたことがありますが、当たっているような気もします。
リアリティが無いんですよね。
スカイダイビングはほとんど怖くなかった
結論を言うと、スカイダイビングはほとんど怖くなかったです。
内臓がふわっとする感じも2秒くらいはありましたが、私はあの感覚が好きなので全然大丈夫でした。
スリルを味わうならジェットコースターの方がいいのでは?と思うくらい。
爽快感と始めての感覚はありましたけどね。
「ぜったいもう一度スカイダイビングしたい!」とは思いませんが、機会があればもう一度って感じです。
バンジージャンプの怖いところ
続いてバンジージャンプの怖かったポイントです。
私は岡山県のブラジリアンパークという遊園地の中にあるバンジージャンプスポットで飛びました。高さ30mからのバンジーです。
自分の足で階段をのぼる
まず怖かったのが、自分の足で階段をのぼるところ。
高さ30mまでの階段はそこそこ距離もあり、じわじわと恐怖心を煽ります。
1歩1歩高くなっていく目線と、遠ざかっていく地面。
「ああ、これからバンジージャンプするんだ」っていう実感を持たせてくれます。
橋からのバンジージャンプはスポットまで歩いていくのが、階段の代わりに恐怖心を煽ってくれるでしょう。
学園祭は準備が楽しいですが、バンジージャンプは階段が怖いです。
リアリティのある30mという高さ
ゆっくりと自分の足で階段をのぼり終えると、30m下が丸見えの鉄骨の上で待機です。
わたしは10分くらい鉄骨の上で怖くて震えていました。
何人かで階段をのぼり、上で順番待ちがあるのです。
一緒に行った友人がなかなかジャンプできなかったり、全然知らない大学生が恐怖で真っ青になっていたり。
恐怖がどんどん感染し、膨らんでいきます。
いよいよ自分の番です。
怖くて震える自分の足で、待機所から5m先のジャンプスポットまで歩かなくはいけません。
もうこれが怖くて怖くて。
下で見ている観客の声
やっとの思いでジャンプスポットまでたどり着くと、次なる恐怖が襲ってきます。
下で応援してくれている観客の声です。
遊園地の名物アトラクションの一つなので、けっこうな数の人が見学します。
私の時は2~30人くらいいました。
そして見物している人たちの色んな声が聞こえます。
「頑張れー」
「すげー!高ーい」
「怖くないですかー?」
その声が怖いんです。
ジャンプスポットに着いてからはなるべく下を見ないようにしてるのに、声で30mの距離を意識してしまいます。
「怖くないですかー?」に「めっちゃ怖いです!!!」って返事したかったんですが、恐怖で一言もしゃべれませんでした。
自分の意志で飛び降りる
階段・鉄骨・観客の声で恐怖心MAXの状態で仕上げです。
自分の意志で飛び降ります。誰も背中を押してくれません。
お笑い芸人やアイドルがバンジージャンプに挑戦して、飛べないことがありますよね。30分とか1時間たっても飛べないやつ。
あの気持ちすごいよくわかります。
ジャンプ台で時間が経てばたつ程、どんどん自分の中で恐怖が膨らんでいきます。
1回目か2回目の「3、2、1、バンジー!」で飛ぶしかないです。
それを逃すと、もっともっと怖くなってしまいます。
私も意を決して、最初の掛け声で飛びました。
人生で一番怖かった瞬間かもしれないです。
ほんとうに怖かった。
どっちも飛んだ結果、スカイダイビングよりバンジージャンプの方が怖い
そんなわけで
『どっちも飛んだ結果、スカイダイビングよりバンジージャンプの方が怖い』
がわたしの結論です。
高さ4200mと30m。ふつうに考えればスカイダイビングの方が怖そうですが、私的には2つの大きな違いがありました。
自分の足で、自分の意志で
スカイダイビングは【セスナ】で上空まで行き【インストラクター】に押され空中に飛び出します。
バンジージャンプは【自分】で階段をのぼり【自分】で飛び降ります。
すべて【自分】で行うのがバンジージャンプが怖い理由の一つです。
自分の足で、自分の意志で行うからこそ、恐怖が膨らんでいくんだと思います。
スカイダイビングはずっと目を閉じたままでも、できてしまうでしょう。
ジェットコースターもそうですよね。
バンジージャンプがビックリするほど怖い理由の一つは【自分の足で、自分の意志で】行わなけばいけないところです。
現実的に想像できる高さ
もうひとつスカイダイビングよりバンジージャンプが怖い理由があります。
それは現実的に想像できる高さであるということです。
わたしがバンジージャンプをした高さは30m。
『万が一落ちたら・・・』をリアルに想像できてしまう高さですよね。
さっきも書きましたが、人間が一番恐怖を感じる高さは10~20mだという話もあります。
10~20mというのは非常にリアルな高さでよね。
暗闇を恐れるのは人間だけだという話も聞いたことがありますが、あれも想像力が原因だそうです。
想像力が恐怖を倍増させてしまう経験は誰しもあるのではないでしょうか。
この経験から学んだ『怖がりながら生きていく方法』
スカイダイビングとバンジージャンプどっちも飛んでみて、ひとつ学んだことがあります。
それは『恐怖心はあっても良い』ということです。
恐怖心の引き金は【自分の意志】と【現実的かどうか】です。
言い換えましょう。
怖いってことは【自分で動こうとしてる】し【リアルに手が届きそう】ってことです。
好きな人に告白する時、ステージに立つ時、ビジネスに挑戦する時、夢を追いかける時。
色んな場面で出会う『怖い』は、むしろ歓迎すべきものなのかもしれないです。
『怖いものなし』で突き進んできたあなたが『怖い』と感じたとき、それは現実的に目標が近くなってきた証かもしれません。
目標が遠いスカイダイビングより、目標が近いバンジージャンプの方がよっぽど『怖い』んですから。
恐怖心は悪いものと決めつけるよりは『怖がりながら生きていく』方が理想なのかもしれません。
そんなことを考えた体験でした。