『勝手がわからない』の意味・使い方についてわかりやすく説明します。
また『勝手がわかる』『勝手がつかめない』『勝手が悪い』についても解説します。
『勝手がわからない』の意味
『勝手がわからない』は事情がわからないという意味です。
『勝手がわからない』の使い方
『勝手がわからない』は始めたばかりの作業や慣れない場所で使う表現です。
使い方の例をあげます。
新しい仕事や作業を始める時は、だれでも初心者ですよね。前もってマニュアルなどを読んだとしても、分からないことがあって当然です。
この場合は細かいルールや仕事の流れなどのことを『勝手』と表現しています。
引越して新しい土地にきた場合には、『その土地のルール』的なものは分かりませんよね。
そういう色々なものを全部ひっくるめて『勝手』と表現しています。
勝手の意味
『勝手がわからない』について説明しましたが、そもそもの『勝手』についても見てみましょう。
勝手の意味は以下です。
1 台所。「勝手仕事」
2 暮らし向き。生計。「勝手が苦しい」
3 自分がかかわる物事のようす・事情。「仕事の勝手がわからない」「勝手が違う」「勝手知ったる他人の家」
4 弓の弦を引くほうの手。右手。左手より力が勝ちやすいからいう。引き手。
(goo辞書より引用)
『勝手がわからない』の勝手は3。事情や様子という意味です。
語源も調べてみたのですが、いろいろな説があって特定は難しそうでした。
『勝手がわかる』の意味
『勝手がわかる』は事情がわかるという意味です。
『勝手がわからない』とは反対の意味ですね。
あの人はベテランだから勝手がわかってるよ。みたいな使い方です。
『勝手がつかめない』の意味
『勝手がつかめない』は(ある程度のことは分かってきたけど)事情がつかめずやりずらいという意味です。
例えば、新しい職場に行って1ヶ月。ある程度は仕事にも慣れてきたとします。それでも細々としたルールやしきたりをばっちり把握するまでにはまだ時間がかかりますよね。
事情が完全に分かったわけではないので、まだ気をつかっているような状態です。
『勝手が悪い』の意味
『勝手が悪い』というのは不便、利便性が良くないという意味です。
いままでの事情という意味の勝手とは異なり、ここでの勝手は利便性・都合という意味です。
新しく買った食器棚は、扉が固くて勝手が悪い。のような使い方です。
『勝手』・・・考えてみると、いろいろと不思議な言葉ですね。