『秘密』と『内緒』に意味の違いはあるのでしょうか?
調べて、考えて、まとめました!
目次
『秘密』と『内緒』の意味の違い|4つのポイント
結論を言うと、明確な定義はありません。1つの私見だと思ってください。
私が感じる『秘密』と『内緒』の違いのポイントを4つ書き出します。
違い②:『隠しているもの』それ自体か、『隠している』状況か
違い③:人数が多いか少ないか
違い④:カッチリしているのか、やわらかいのか
では、ひとつずつ例を出して説明しますね。
①『隠しているもの』があることを知られているか?
1つ目の違いは『隠しているもの』を知られているかどうかです。
■秘密・・・『隠しているもの』があることを知られている
例)秘密基地に行ってくる!(秘密基地があるのは知られている)
例)あの店の人気の秘密にせまります(人気があるのは知られている)
■内緒・・・『隠しているもの』そのものを知られていない
例)内緒で基地をつくる(基地そのものが知られていない)
例)妻に内緒のへそくり(へそくり自体を妻は知らない)
②『隠しているもの』それ自体か、『隠している』状況か
2つ目の違いは『隠しているもの』それ自体なのか、『隠している』状況なのかです。
■秘密・・・『隠しているもの』それ自体のこと
例)秘密のパスワードを入力してね(パスワードそのもの)
例)誰にも言えない秘密がある(誰にも言えない内緒があるとは言わない)
■内緒・・・『隠している』という状況のこと
例)内緒にしてくれるならパスワード教える!(他の人には『隠している』という状況)
例)子どもが寝た後、こっそり内緒でカップラーメンを食べる
③人数が多いか少ないか
『隠しているもの』を知っている人数によって違いがあります。
■秘密・・・人数は何人でもいい。1人でも大人数でも使える。
例)自分だけの秘密だ。(1人)
例)社員しか知らない秘密のレシピです。(大人数)
■内緒・・・知っているのは数人まで。
例)テストの結果がヤバくて…内緒で勉強教えてくれませんか?(2人)
例)○○塾はこの夏休みに秘密の合宿やります(大人数なので内緒の合宿とは言わない)
④カッチリしているのか、やわらかいのか
完全にわたしの感覚です。
■秘密⇒カッチリ、おとなっぽい
例)企業秘密(誰まで知ってていいのかはっきりしている)
■内緒⇒ゆるやか、こどもっぽい
例)ないしょの話(誰までしゃべっていいのかはっきりしていない)
まとめ
最後にまとめます。
■秘密・・・『隠しているもの』があることを知られている
■内緒・・・『隠しているもの』そのものを知られていない
■秘密・・・『隠しているもの』それ自体のこと
■内緒・・・『隠している』という状況のこと
■秘密・・・人数は何人でもいい。1人でも大人数でも使える。
■内緒・・・知っているのは数人まで。
■秘密⇒カッチリ、おとなっぽい
■内緒⇒ゆるやか、こどもっぽい
全体的に『内緒』を『秘密』に書き換え可能なことが多いです。
逆の『秘密』を『内緒』に書き換えるのはダメなことが多いです。
秘密の方が使い幅が広いんでしょう。
以上です。
よく考えると例外もあるし、場合によって使い分けが変わったりします。
なんとなくでも違いを感じてもらえれば幸いです。
秘密と内緒の違いについてはっきりと定義できていないという秘密に気づいても、内緒にしといてくださいね。