魑魅魍魎(ちみもうりょう)の意味について、具体的な使い方を使って説明します。
読み方、類語、魑魅魍魎を使った表現なども紹介するので、良ければぜひ。
魑魅魍魎の読み方
最初に読み仮名書いてしまいましたが
魑魅魍魎はちみもうりょうと読みます。
それぞれの漢字の読み方も紹介しますね。
■魅:(音読み)ミ、ビ(訓読み)すだま、もののけ
■魍:(音読み)モウ、ボウ(訓読み)すだま、もののけ
■魎:(音読み)リョウ(訓読み)すだま、もののけ
魑魅魍魎の意味
魑魅魍魎は以下のような意味です。
魑魅魍魎(ちみもうりょう)とは、山の怪物や川の怪物。様々な化け物、妖怪変化。魑魅は山の怪、魍魎は川の怪であり、一般には山河すべての怪として魑魅魍魎の名で用いられることが多い。
(引用:Wikipedia)
色んな妖怪や化物のことです。
そこから転じて自分の利益のために悪いこともする人という意味でも使われます。
力(主に権力)のある悪い人に対して使うことが多いです。
魑魅魍魎の使い方
魑魅魍魎の具体的な使い方を見ていきます。
古代においては山は魑魅魍魎が住む危険な場所と考えられていた。
(引用:用例.jp)
魑魅魍魎の類ってのは、人に見えないのが基本だろう。 誰にも見えないし、どうやっても触れない。
(引用:西尾維新『化物語(上)』)
この2つは妖怪・化け物という意味での使い方例です。
次に自分の利益のために悪いこともする人(化け物のような人)という意味で使っている例を紹介します。
政界というのは魑魅魍魎の世界である。化けものがぞろぞろいる。
(引用:峰隆一郎『殺人特急逆転の15分』)
この業界って、魑魅魍魎が仮面を彼って社交ダンスをしてるようなもんですもの。
(引用:樋口有介『風の日にララバイ』)
政界やビジネス・経営などの分野で見かける例えです。
悪い意味で使われることが多いのですが、個人的には畏れ(ある種の尊敬)が混じっていることもあると思います。
魑魅魍魎の類語
魑魅魍魎と似た意味をもつ類語を紹介します。
■異類異形(いるいいぎょう)・・・化け物・妖怪などのこと
■牛頭馬頭(ごずめず)・・・地獄にいる悪鬼のこと。情けや容赦が全然ない人のこと。
■百怪魑魅(ひゃかいちみ)・・・たくさんの化け物のこと
魑魅魍魎を使った表現
最後に魑魅魍魎を使った表現を紹介します。
魑魅魍魎が跋扈する
跋扈はばっこと読みます。好き勝手にふるまうという意味です。
魑魅魍魎が跋扈するは化け物たちがやりたい放題やっているっていうヤバい状態のことです。
魑魅魍魎が跳梁跋扈する
跳梁跋扈はちょうりょうばっこと読みます。
意味はさっきと似たような意味で、好き勝手する・のさばっているという意味です。
魑魅魍魎が跳梁跋扈するを漢字でスラスラ書ける人いたらすごいですよね。
以上です。
魑魅魍魎を調べたんだけど、いい意味で使ってる人っていないんですかね?
途中でも書きましたが、個人的には『畏れ(ある種の尊敬)』という意味も混ぜて使いたいんですけど・・・。
魑魅魍魎な人って小悪党ではないですもんね?
スケールは大きいので、それなりに畏れを抱くのは当たり前だと思うんだけどなー・・・。