希有(けう)はどういう意味でしょうか。
稀有との違い、類語、対義語、使い方とあわせて分かりやすく説明します。
希有の意味
まずは稀有の言葉の意味からです。
[名・形動]
1 めったにないこと。とても珍しいこと。また、そのさま。まれ。「―な(の)出来事」
2 不思議なこと。また、そのさま。
「ここに―なは『いるまん』の『しめおん』じゃ」〈芥川・奉教人の死〉
3 とんでもないこと。けしからぬこと。
「―のわざする男かなと、ののしるときに」〈宇治拾遺・二〉
4 (「希有の命」の形で)危うく死を免れること。
「平氏の大将維盛、通盛、―の命生きて加賀国へ引き退く」〈平家・七〉
(goo辞書より引用)
ふだん使うのは1の意味が多いです。
希有はめったにない、とても珍しいという意味です。
希有と稀有の違い
『けう』は希有と稀有という2つ漢字があります。
この2つに違いはあるのでしょうか?
結論から言います。違いはなく、まったく同じ意味合いです。
『稀』という漢字はあまり使わないので、『希』でもOKということにしたそうです。
例えば『齋藤』という名前の人は『斉藤』と書くことがありますよね。
あれと同じです。
難しい漢字を簡単にしただけで、特に違いはありません。
希有の『けう』以外の読み方
希有(稀有)には『けう』以外の読み方があります。
『きゆう』です。
どちらでも間違いではありませんが、一般的には『けう』と読むことが多いです。
希有の類語は?
希有と同じような意味を持つ類語は
■貴重(きちょう)・・・とても大事なさま
■希代・稀代(きだい)・・・世にもめずらしいこと
■非凡(ひぼん)、超凡(ちょうぼん)・・・ふつうの人よりはるかに優れていること
■希・稀(まれ)・・・珍しい
■稀覯(きこう)・・・めったに見られないこと
■希少・稀少(きしょう)・・・珍しくて少ししかないこと
などがあります。
稀(希)という漢字自体に『珍しい』という意味があります。
類語にも稀(希)という漢字が使われているものが多いですね。
希有の対義語は?
次は稀有と反対の意味を持つ対義語を紹介します。
■凡庸(ぼんよう)、平凡(へいぼん)・・・ふつうなこと
■陳腐(ちんぷ)・・・ありふれていてつまらないこと
■月並(つきなみ)・・・ありきたりなこと
などです。
希有の使い方・例文は?
最後に希有の使い方や例文を紹介します。
よく見る使い方を書いておきます。
■希有な才能
■希有な人
■希有な出来事
■希有な例
■希有な時代
■希有な存在
■希有な幸運
次に例文をいくつか挙げておきます。
■彼は日本どころか、世界でも希有な才能の持ち主だ
■この会社では海外出張は稀有である
■塩は太古の昔、とても希有で貴重なものだった
これはどれも『とても珍しい』という意味合いで使っています。
使い方を覚えたら、ぜひ実際に使ってみてくださいね。
以上『希有(けう)ってどういう意味?稀有との違い、対義語や使い方は?』でした。
色々調べているなかで『杞憂(きゆう)に終わる』を『希有に終わる』と書いているブログを見かけました。
『きゆう』と入力して『希有』が出てきたのだと思うのですが『希有に終わる』は間違いです。
PCやスマホだと難しい漢字も変換できてしまいます。
こんなブログ書いてるので、誤用には気をつけないと気づかないうちに間違えてそうですよね。
では!