お店の看板で『春夏冬中』という文字見たことありませんか?初めて見る人だと意味の分からない人も多いと思います。
今回はそんな『春夏冬中』の読み方と意味を解説します。
『春夏冬中』の読み方
『春夏冬中』の読み方は『あきないちゅう』です。
『春夏冬中』を『春夏冬』と『中』に分けます。『中』はそのまま『ちゅう』です。
つづいて『春夏冬』です。よく見ると四季で『秋』だけ無いですよね。秋が無いので『あきない』です。当て字ですね。
本来は『商い(あきない)』という漢字です。
『春夏冬中』の意味
さっきも書きましたが本来は『商い』という漢字です。
商いは『商売』や『売り買い』という意味です。商い中は商売中。
つまり『営業中』です。『お店開いてますよ』という意味合いで店頭に掲げられています。
『春夏冬中』の反対の言葉
『春夏冬中』の反対の言葉として次のようなものがあります。
■支度中
■準備中
■仕込み中
■休憩中
■CLOSE
■定休日
■本日の営業は終了しました
これらはすべて『春夏冬中』の反対です。簡単にいうと『いまはお店閉めてます』ってことですね。
たいていのお店は営業時間や定休日などの情報が近くに書いてあるはずなんで、日や時間を改めましょう。
春夏冬二升五合
『春夏冬中』の読み方は『あきないちゅう』です。
では『春夏冬二升五合』は何と読むでしょうか。
正解は『商い益々繁盛(あきないますますはんじょう)』です。
『二升』は『升』が2つで『益々(ますます)』。『五合』は一升の半分なので半升から『繁盛(はんじょう)』。これも春夏冬中と同じく当て字です。
縁起のいい言葉なので、『春夏冬二升五合』を店内に掲げている店もあります。
一斗二升五合
同じような当て字をもう一つ紹介します。『一斗二升五合』です。
『一斗』は一升の5倍です。いっしょうのごばい→『ご商売(ごしょうばい)』。
『一斗二升五合』は『ご商売益々繫盛』です。
『春夏冬二升五合』と同じように縁起の良い言葉なので、お土産コーナーとかで見る機会があるかもしてないですね。
当て字とか言葉遊びの文化は効率的ではないですけど、日本的な余裕や余韻みたいなものを感じるませんか?
余裕も余韻も必要ないといえばそうなんですけどね。
ではでは、今回はこの辺で。