社会人になると、敬語を使う場面が増えますよね。
この敬語表現って合っているかな?
と思うこともあるでしょう。
今回は『ご確認の程(ほど)よろしくお願い致します。』が正しい表現かどうかについて説明します。
目次
『ご確認の程(ほど)よろしくお願い致します。』は正しい表現です
まず結論から言います。
『ご確認の程(ほど)よろしくお願い致します。』は正しい表現です。
ではくわしく見ていきましょう。
『程(ほど)』の意味
ご確認のほどの『程(ほど)』の意味は
(「…のほど」の形で)断定を避け、表現をやわらげるのに用いる。「御自愛の―を祈ります」「詳細の―は、お問い合わせください」
(引用:goo辞書より)
です。『程(ほど)』をつけることで、やわらかい表現になります。
ご確認の程(ほど)という言い方は正しい?
調べてみると、『ご確認の程(ほど)』でヒットする辞書がありました。
ご確認の程
読み方:ごかくにんのほど
別表記:ご確認のほど確認する様子、具合。「確認」を柔らかく表現した表現。「ご確認の程、よろしくお願い致します」のように用いられる。
(引用:weblio辞書 実用日本語表現辞典より)
ほかにも、2~3サイト調べましたが全サイトで
ご確認の程(ほど)という言い方は正しい
と書いてありました。
『ご確認よろしくお願い致します』と『ご確認の程(ほど)よろしくお願い致します』は何が違うの?
『ご確認よろしくお願い致します』と『ご確認の程(ほど)よろしくお願い致します』はどちらも正しい表現です。
では、何が違うのでしょうか?
変わるのはニュアンスです。空気感が少し変わります。
『確認をお願い』するのは、乱暴に言ってしまえば命令ですよね。上司が部下に言う『確認しといてね』と、本質的には同じことです。
ですので、程(ほど)をつけることで、より柔らかく
より命令っぽさを少なく
する効果があります。
まあ、個人的にはそんなに気にする必要はないと思いますけどね。僕は『程(ほど)』がなくても命令っぽくは感じません。
敬語やマナー関係でオススメの本
敬語やビジネスマナー関係でオススメの本を2冊紹介します。
敬語の本
1冊目は敬語に関する本です。
敬語「そのまま使える」ハンドブック (知的生きかた文庫) [ 鹿島しのぶ ] 価格:648円 |
『敬語「そのまま使える」ハンドブック』という本。
見開きの左ページに「悪い表現」が、右ページに「正しい敬語表現」がのっています。
→右ページ「正しい敬語表現」:申し訳ございませんが、少々お待ちいただけますでしょうか
↑のような感じです。
目次がないのは残念ですが、シーン別になっているので見つけたい敬語がすんなり見つかります。
敬語を「そのまま」使えて便利な文庫本です。机に置いておきたい本。
マナーの本
もう一冊はビジネスマナーに関する本です。
図解マナー以前の社会人常識 (講談社+α文庫) [ 岩下宣子 ] 価格:734円 |
『図解マナー以前の社会人常識』という本です。
マナー以前の・・・と書いていますが、マナーの本です。イラスト付きで見やすいのが魅力的。
新社会人の方などは一度通して読んでおくと、マナー違反がグッと減ると思います。
本棚に置いておいて、時々見返すのにもオススメです。
どちらも文庫本で場所もとらないし、そんなに根の張るものものでもないのでぜひ。
まとめ
最後に今日のまとめです。
✅『ご確認よろしくお願い致します。』も正しい表現
✅『程(ほど)』はやわらかい表現で、命令っぽさを少なくする
敬語はケースバイケースです。全てが『絶対この表現!』ではないのが難しいですよね。
でも、その曖昧さが日本語の良さのようにも感じます。奥深い。
ではでは、今回はこの辺で。