エボラ出血熱の起源はコウモリ?エボラウイルス感染の始まり

投稿日:2014年11月26日 更新日:

エボラ出血熱が西アフリカ諸国で猛威を振るっています。

潜伏期間21日程度、致死率50~90%、死を免れたとしても重大な後遺症が残る可能性があります。

現在、有効なワクチンや治療薬が見つかっていません。

人類史上見つかっているウイルスの中でも、最悪と言われているエボラウイルス。

その起源はコウモリが関わっているとされています。

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◆コウモリをキャリアとするエボラウイルス

エボラ出血熱を引き起こすエボラウイルスは、コウモリをキャリア(乗り物)として使っています。

コウモリとエボラウイルスは反応しない為、コウモリの体内にいる際は共生状態です。

コウモリがエボラウイルスに感染していても、エボラ出血熱は発症しません。

エボラウイルスが人間に感染した時に初めて、エボラ出血熱を引き起こします。

同じように動物をキャリアとして共生しているウイルスで、

人間に感染すると発症する病気に鳥インフルエンザや腎症候性出血熱があります。

鳥インフルエンザは水鳥(アヒルやカモなど)に症状はでませんが、

ニワトリや七面鳥などに感染すると強毒性で死に至ります。人間への感染例もあります。

腎症候性出血熱はネズミに症状はでませんが、ネズミの排泄物から人に感染し、

腎不全と血管障害を伴う症状を引き起こします。

◆コウモリから人間への感染

西アフリカの一部地域ではコウモリを食べる習慣があります。

コウモリを食べることでエボラウイルスが人間に感染したと言われています。

また、コウモリを食べなくても死体や生肉に直接触れると感染するおそれがあります。

エボラウイルスと名付けられたのは1976年です。

初めて感染が確認された男性の出身地近くの川が「エボラ川」という名前で、そこから「エボラウイルス」と名付けられました。

エボラウイルスのコウモリから人間への感染をまとめると以下のようになります。

エボラウイルスとコウモリが共生

人間がコウモリを食べる

エボラウイルスが人間を食べる

あえて食べるという表現を使いました。

見方次第では大きな食物連鎖のようにも見え、恐怖を感じます。

◆人間から人間への感染

エボラウイルスの人間から人間への感染源は患者の血液、排泄物、唾液といった飛沫です。

死亡した患者の遺体への接触からも感染します。

現在のところ空気感染は無いとされています。

現在認証されている治療薬やワクチンはありませんが、研究段階で、いくつかの薬が投与検討されています。

一刻も早く治療薬が見つかり、感染拡大が止まるように祈ります。

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