アニメやマンガは2次元で、私たちの住んでいる現実世界は3次元です。
『2次元に住みたい』なんて冗談を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。
今回は『2次元』『3次元』の言葉の意味や違いを説明します。
次元=ある場所を示すのに必要な情報の数
次元というのは『ある場所を示すのに必要な情報の数』のことです。
これだけでは意味が分かりずらいと思うので、具体例を上げながら説明します。
2次元の意味
先ほどの定義だと、2次元は『ある場所を示すのに必要な情報は2つ』である状態を意味します。
例えば学校の教室の壁を想像してください。その壁のどこかに画びょうを刺します。
その画びょうの位置を説明するには2つの情報があればいいですね。
仮に壁の左下隅をゼロ地点とします。
・画びょうはゼロ地点から2メートル右にある。
・画びょうはゼロ地点から1.2メートル上にある。
この2つの情報だけで画びょうの位置は分かります。
こんな感じで、【左右】と【上下】の2つの情報だけで位置が分かる状態が2次元です。
簡単に言ってしまうと『2次元=平面』です。
アニメやマンガは『2つの情報で決まる点』だけでできているので2次元です。
3次元の意味
3次元は『ある場所を示すのに必要な情報は3つ』という状況を意味します。
教室の机の上に置かれた消しゴムを想像してみてください。
後ろの壁の左下隅をゼロ地点とします。
まず2つの情報を出します。
・消しゴムはゼロ地点から3メートル右にある。
・消しゴムはゼロ地点から1.5メートル上にある。
この2つの情報だけでは消しゴムの場所は分かりません。もう一つ情報が必要です。
・消しゴムはゼロ地点から3メートル前方にある。
この3つの情報があれば、消しゴムの位置が正確に分かります。
【左右】【上下】に加えて【前後】の情報も要るのが3次元です。
2次元と3次元の違いは『ある場所を示すのに必要な情報の数』です。
1次元は直線
1次元は1つの情報で位置が決まる状態です。
1次元は直線のことです。
『ゼロ地点から3センチ進んだところ』という1つの情報だけで、位置が正確に決まります。
地球は2次元で待ち合わせは4次元?
くわしくは説明しませんが、地球上での物体の位置は【経度】と【緯度】の2つで表します。通常は土の中や上空のことは考えません。
表面だけで考えると地球上は2次元だと言えます。
私たちは待ち合わせ場所を【○○ビルの2階の喫茶店に10時集合】という風に決めます。
これは3次元の空間情報に【時間】という次元が追加されています。
次元は『ある場所を示すのに必要な情報の数』なので、この場合の私たちは4次元に住んでいるとも言えます。
こんな感じで、見る角度によって次元数は変わります。
私たちの住んでいる現実も2次元・3次元・4次元とコロコロ姿を変えるんです。
不思議っちゃ不思議ですね。
では今回はこの辺で。