レストランや職場、ビジネスなどで『1人』と『1名』どちらを使うか迷ったことありませんか?
ネットで調べると敬語や使い分けのルールなど混乱しているので、スッキリまとめました。
というわけで今回は【『1人』と『1名』の違い。どう使い分けるの?】というテーマです。
『1人』と『1名』はほぼ同じ。でも『1名』の方が丁寧
結論からいうと、以下の2つだけ覚えればオッケーです。
①『1人』と『1名』はほぼ同じ意味
②『1人』より『1名』の方が丁寧な表現
では、くわしく説明していきます。
『1名』は敬語じゃない
『1人』と『1名』の違いを理解するために一番大事なことをいいます。
それは丁寧な表現=敬語ではないということです。
レストランに行くと店員さんが『何名様ですか?』と聞いてきますよね。それで『1名』は敬語だと思っている人が多いです。
『様』は敬語ですが、『名』は丁寧なだけです。
よく考えると『様』があるので、『名』が敬語だと2重敬語になってしまいますね。
自分のことを『1名』と言うのは問題なし
先ほども書きましたが『1名』は敬語ではありません。
丁寧な表現というだけなので、自分で言っても問題はありません。
店員さんに『何名様ですか?』と聞かれたときの返答は『1人です』『1名です』どっちもOKです。『1名です』の方がより丁寧な返事ですね。
会社案内などでも『100名のスタッフが心を込めておもてなし!』みたいな表現を見かけますよね。
『1名』はかしこまった場面で使われることが多いだけで、尊敬語でも謙譲語でもありません。
『1人』を敬語にする場合
1人を敬語にする表現として『1名様』があるというのは、すでに書きました。
もうひとつ、1人の敬語として『御一人様』という表現があります。
言葉の前に『御(ご・お)』をつけるのは、丁寧にする表現です。
『1名様』も『御一人様』も【丁寧+尊敬語】なので、同じくらいの敬意をはらっていると思います。
使いやすい方を使って問題はありません。
以上、【『1人』と『1名』の違い。どう使い分けるの?】でした。
ネットの質問サイトには口語表現だとか、文語だとか、敬語だとか様々な意見があります。
しかし私が調べた範囲内では、そういった情報はでてきませんでした。
もう一度書きますが、
①『1人』と『1名』はほぼ同じ意味
②『1人』より『1名』の方が丁寧な表現
だけ覚えておけばオッケーです。
あとは丁寧な表現=敬語ではないことだけ分かっていれば、どんな場面でも大丈夫ですね。
ではでは、今回はこの辺で。