戦国・江戸時代の『百万石』の意味!現在のお金でどれくらい?

投稿日:2017年12月7日 更新日:

時代物のドラマやマンガなどを見ていると、『○○万石』っていうのが出てきますよね。『加賀百万石』『1万石の大名』みたいに。

これってどういう意味で、現在のお金だとどれくらいなんでしょうか?

百万石の意味・現在のお金だといくらになるのか、をわかりやすく説明します。

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百万石の意味!『お金』ではなく『お米』がものさし

加賀百万石というのは加賀藩は年間100万石くらい生産できる土地を持っているということです。

加賀藩の土地で1年間に生産できるのは、全部米なら100万石くらい!って意味です

石はお米の単位です。

1石 = 10斗 = 100升 = 1,000合。1石は大人が1年間に食べる量くらいです。

現在は価値のものさしは『お金』ですよね。土地なら『坪○○円』。会社なら『年商○○万円』。

この時代のものさしは『お金』ではなく、『お米』でした。

そして土地の価値をお米で測ったのが石高(こくだか)というものです。

『石』という単位は土地の価値を表す単位なんです。

太閤検地以後江戸時代を通じて、田畑や屋敷などの土地の価値に至るまで、面積に石盛という一定の係数をかけて米の生産力に換算して石単位で表示するようになった。このような制度を石高制と言い、米以外の農作物や 海産物の生産量も、米の生産量に換算されて表された。

(ウィキペディアより引用)

色んなものの価値を米の生産量に換算して測っていたんですね。

換算しているだけで、単純に米の生産量を表したものではありません。

石高で年貢が決まっていた

石高という制度がつくられた大きな理由の一つは『年貢(今でいう税金)』です。年貢の額が石高から決められました。

石高で兵士の数も分かる

石高からはその藩の規模だけではなく、兵士の数もおおよそ分かります。

一石は大人一人が一年に食べる米の量に相当することから、これを兵士たちに与える報酬とみなせば、石高×年貢率と同じだけの兵士を養えることになる。つまり石高は戦国大名の財力だけではなく兵力をも意味していた。江戸時代の軍役令によると、大名は幕府の命に応じて表高1万石あたり概ね2百人程度の軍勢(非戦闘員を含む)を動員する義務を課せられていた。

(ウィキペディアより引用)

一万石あたり約200人。百万石なら2万人くらいですね。

百万石は現在のお金だとどれくらい?

つづいて百万石が現在のお金だとどれくらいになるのか計算してみます。

※江戸時代と現在ではお金の価値が全然違います。かなり強引に計算していますのでご注意ください。

1石 = 1,000合です。1合 = 150gなので、

1石 = 1,000合 = 150キロ

ですね。

江戸時代とはお金の価値が全然違うのですが、何らかの数字を出したいので強引に。

お米10kgを4000円で計算します。すると、

一石は6万円。

一万石は6億円。

十万石は60億円。

百万石は600億円。

かなり強引な計算ですが、現在のお金だと

百万石の大名 = 年商600億円の会社の経営者

ってイメージです。一万石でも充分すごいことが分かりますね。

ちなみに現在の日本トップクラスの年商は、

トヨタ:約28兆4,000億円

ソフトバンク:約9兆1500億円

セブン&アイ:約6兆400億円

(参考:https://www.nikkei.com/markets/ranking/page/?bd=uriage&ba=0&Gcode=00&hm=1)

です。

単純に比べることはできませんが、資本主義社会の現実ですね。桁違いです。

セブン&アイが戦国時代にあれば『セブン1億石』です。

トヨタなら『トヨタ4億7000万石』。加賀百万石が霞む・・・。

ただ、戦国・江戸時代は現在よりお米の価値はかなり高いと思います。

食料=命くらいのレベルで大事だったでしょうから、これだけ裕福な現代の『お米の値段』でどれくらいかなんて、適当もいいところです。

何度も書きますが、かなり強引な計算です。

『そんな考えかたもあるんだ』くらいに思ってもらえればと。

では今回はこの辺で。

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