『一刻の長さはどれくらいなんだろう?』と気になってググってみたんですけど・・・ややこしいですね。非常にややこしい。
いったい何%の人がサクッと理解できるんだ・・・?
ってわけで、一刻=○○分のルールを時代別にスッキリまとめました!
最初に結論並べて、その後にくわしく解説をしていきますね。
目次
一刻の長さはどれくらい?の結論まとめ
①古代〜室町時代の『四八刻法』
一刻=30分
②室町時代の『五〇刻法』
一刻=28分48秒
③室町時代の『一〇〇刻法』
一刻=14分24秒
④室町時代〜江戸時代の『不定時法』
一刻=約2時間(春分・秋分の日)
⑤現代
一刻=とても短い時間
そう、5種類もあるんですよ。一刻の長さはどれくらいなのか問題がややこしいわけですね。
一つずつ、くわしく解説していきますね。
①古代〜室町時代の『四八刻法』
室町時代まで、もっとも一般的だったのが『四八刻法』です。1日を12等分する考え方です。季節や昼夜は関係ありません。
1日を12等分したものを1辰刻(しんこく)と呼んでいました。1辰刻=2時間です。さらに1辰刻を4刻にわけます。つまり1日=12辰刻=48刻です。
『四八刻法』という名前はここからきています。
1辰刻(2時間)を4つに等分して、1刻=30分です。
②室町時代の『五〇刻法』
『五〇刻法』や次の『一〇〇刻法』は平安時代の初めの方に入ってきたと言われています。それまで使われていた『四八刻法』と混ざって使われたそうです。
考え方は1日=12辰刻=50刻です。
1辰刻=2時間なので、1刻=28分48秒になります。
②室町時代の『一〇〇刻法』
『一〇〇刻法』もいままでの考え方と似ています。
1日=12辰刻=100刻です。
1辰刻=2時間なので、1刻=14分24秒ですね。
④室町時代〜江戸時代の『不定時法』
室町時代の途中から、考え方がガラリと変わります。日の出から日の入り(昼)までを6等分、日の入りから日の出まで(夜)を6等分で、1日=12刻です。
春分の日と秋分の日のあたりは、1刻=約2時間です。
夏・・・昼の1刻は2時間以上、夜の1刻は2時間未満
冬・・・昼の1刻は2時間未満、夜の1刻は2時間以上
というふうに、季節や昼夜で1刻の長さが変わります。
半刻=約1時間、四半刻=約30分です。
⑤現代
goo辞書で以下のように出てきます。
[名]
1 わずかな時間。瞬時。「―を争う」「―も早く」
江戸時代から、どういう変化をたどったかは定かではありません。
しかし、現代においては一刻=わずかな時間です。
『一刻を争う』や『一刻も早く』という表現はたしかに『一刻=わずかな時間』ですね。
焦ってなくても、2時間は待ってられませんよね。
以上、一刻の長さはどれくらい?一刻=○○分をわかりやすく説明!でした。
答えが5種類もあるので、混乱しますよね。
スッキリさせるために、情報をそぎ落としているので、もっとがっつり調べてみたい人は他のサイトも見てみてくださいね。
では今回はこの辺で。