有象無象(うぞうむぞう)の意味を分かりやすく説明します。
意味・語源・使い方・類語・反対語ものせてます。
有象無象の読み方
有象無象の読み方はうぞうむぞうです。
すでに最初に読み仮名書いてるので分かると思いますが改めて。
有象無象の意味
有象無象の意味は
数は多いが、種々雑多なくだらない人や物。ろくでもない連中のこと。
多くの人々を卑しめていう。
また、形があるものも、ないものもすべて。有形無形のすべて。
▽もと仏教語。「象」はかたちの意。
(引用:goo辞書より)
くだらないもの。その辺にたくさんあるもの。という意味です。
goo辞書にもありますが、像とは『かたち』のことです。
有象無象の語源
有象無象の語源は仏教用語の有相無相(うそうむそう)です。
有相無相は『姿あるものと姿ないもの』=『あらゆるすべてのもの』という意味です。くだらないものという意味合いはありません。
仏教の考え方で『体(たい)・相(そう)・用(ゆう)』というものがあります。
すべてのものには『体【そのもの】・相【見られた姿】・用【はたらき】』がそなわっていて、それぞれが無限であるとする考えです。
有相無相の『相』はこの『体・相・用』の相のことです。
相→像に変わった理由
仏教の『相(そう)』は一般的ではないです。
なので一般的に形を意味する『像』に変わり、さらに『象』に変わったという説があります。
くだらないものに変わった理由
『すべてのもの』から『くだらないもの』に意味が変わった理由は、音の響きのせいだと言われています。
『うぞうむぞう』という読み方に変わったことで『うじゃうじゃ』『うじょうじょ』などの雑多なものを表す言葉と語感が似るようになり、そこから意味も変わっていったと言われています。
有象無象の使い方
有象無象がどういう使い方をするのか、実際の例をいくつか見ていきます。
テレビの中の出来事って、そういうものなんだろう。 これもまた、当事者でなければ有象無象の事件の一つなのだ。
(引用:入間人間『電波女と青春男 第03巻』)
有象無象の墓の前で敬礼
(引用:ハチ feat.初音ミク『砂の惑星』)
ただ、私は今のところまだ有象無象のうちの一人ですからね。
(引用:支倉凍砂『狼と香辛料ⅩⅠ Side ColorsⅡ』)
1つ目の使い方は特にわかりやすい例ですね。
自分の身に起これば特別な出来事も、テレビの中では雑多なものの一つに過ぎなかったりします。
有象無象の類語
有象無象と似た意味を持っている類語を紹介します。
■雑輩(ざっぱい)・・・どうでもいい人物。
■雑多(ざった)・・・ごたごたと色々あること。
有象無象の反対語
有象無象と逆の意味を持った反対語を紹介します。
■一騎当千(いっきとうせん)・・・抜きに出た能力・経験のこと。
■特別(とくべつ)・・・ありふれていない。他とは違うもの。
以上です。
ほとんどの人にとって、ほとんどの人は有象無象です。
せめて名前のついた人にくらいは優しくしたいものです。
では。